昨日の英語学科教授会で知った衝撃的な事実は、この秋に交換留学に行く英語学科の学生が40数名しかおらず、しかもその3分の1位が、1年ではなく、半年だけの留学だ、ということだ。つい数年前、僕が学科長をやっていた時には、100名ほどが秋から留学して、その殆どが1年間の留学だった。理由は恐らく多くの学生が就職活動への影響を考えて留学をためらったからだろう。今の学生たちは何でもみんなと同じでないと安心出来ない人が多い。だから、就職活動も、皆と同じく、春先からゆっくり始めたいらしい。しかし、僕の考えでは、留学先から5月末や6月に帰国して、普通とは別枠で就職活動をした方が絶対に得だ。何千人もの中の1人としてエントリー・シートを出すよりも、極少数の中の1人、或いはたった1人の志願者として面接を受けた方が有利なのは明らかではないか。それに帰国直後はみなテンションが高くて明らかに魅力が増している。絶対に売り時なのだ。この傾向を何とか変えたいが、中々難しいだろう。親や世間も絡んでいるからだ。グローバル人材なんて、そんなに簡単には育ちませんよ。