上智学院教職員組合

上智学院教職員組合

上智にも労働組合があるのをご存じでしたか?上智学院教職員組合といって、中高を除く上智学院傘下の学校で働く教員と職員が加入しています。現在の加入率は半分を少し下回っています。
元々、組合が出来た1960年当時は、上智の給与は極めて安く、職員の給与を公務員並みにするためには70%の賃上げが必要だったそうです。そうした状況を何とか打開するべく教員と職員が協力仕合って作られたのが上智学院教職員組合です。
先輩方の努力の甲斐あって、今では上智大学教職員の給与水準は私立大学の平均を上回るようになりました。
一方で、現在最大の問題が若い人たち、特に職員が殆ど組合に加入しないということです。その為に毎年じわじわと加入者数が減り続けています。
経営者に対する交渉権を労働組合は法律で認められています。職場では様々な問題が起こります。そうした問題を個人的に経営者に訴えても中々聴いて貰うことは出来ないでしょう。しかし、組合を通して交渉を正式に申し入れたら、経営側はそれに応じる義務があります。こうした法律で守られた権利を背景に、上智学院教職員組合は上智学院に対して健全なチェック機能を果たすべく、細々とですが、活動しています。何故か僕がここのところ7〜8年、ほぼ続けて委員長を務めています。だから組合が衰退するのかも知れません。そこで是非、力があり人望もある別の方に次を託したいのですが、中々、それが容易ではありません。次の有能な委員長が見付かるまで、何とか組合の灯を消さずに繋いでいきたいと思います。

《写真は1号館地下の組合事務室》

東郷 公德 東郷公德(とうごう たかのり) 2016年5月から同窓会会長を務めています。 1992年から英語学科の教員をやっています。 いつの間にか、外国語学部でもいちばん長く教員をやっている方になりました。 今も昔も純ジャパです。 シェイクスピア劇を英語で上演するSophia Shakespeare Company、 シニア学生の集まりである昭和の会、フィギュアスケート部 の顧問を務めていて、部活に明け暮れる大学教員です。 (1987年卒)