和泉 伸一

和泉 伸一 (名誉会長)

私の研究分野は応用言語学、特にその中でも第二言語習得研究と英語教育です。第二言語習得研究は、すでに母語を話す子どもや大人の学習者がいかに英語などの外国語を二つ目の言語として習得していくのかということを探求しています。具体的には、以下のような疑問の答えを追求しています:母語は完璧に身に付くのに、外国語はなぜなかなか身に付かないのか。子どもは一体どのようにして母語を身に付けていくのか、またそこから外国語習得や教育に応用できる知恵は得られないのか。外国語習得ではなぜできたりできなかったりする子がいるのか。このような個人差はどこから来るのか。内気な人は外国語学習には向かないのか。やはり長期間外国に行かないと英語は身に付かないのか。子どものころから外国語を始めないと、ネイティブのような発音は習得できないのか。子どものころから外国語を習い始めると、必ずネイティブのようになれるのか。一体どのような教育が外国語習得に一番効果的なのか。普段からどのような努力をすれば、日本語を介さないで、外国語だけで物事を考えることができるようになるのか、などなど疑問はつきません。このような様々な疑問に対して、第二言語習得研究では実際に集めたデータをもとにその答えを突き詰め、それを理論化して、更に教育に応用していこうとしています。理論的、学問的でありつつ、同時に非常に実用的でもある学問分野です。